こんにちは。月末ということで、今月僕が読んだ本をまとめていきます。
読書は個人的に結構好きなんですが、理由があって
- ネットでは得られない為になる先人たちの知恵が得られる
- 考え方がグローバルになり視野が広がる
- 純粋に楽しい
この三つの理由で読んでいます。
そもそも情報はググれば十分という考え方は結構危険です。ネットは私のような普通の大学生でも記事が投稿できてしまうので。
情報のレベルもネットだと天井があるんですよね。数年後に同じ記事が読まれているかすらわかりません。
それにくらべ、名著と呼ばれている良い本は世界的に何十年も読み続けられているものが多いです。
日本にいるベンチャー企業の若手社員やパートタイムのウェブライターが書くネット記事よりも、世界的なベストセラーと呼ばれている本の方がはるかに質が高い情報が載っているのは異論の余地がないでしょう。
名著は海外のものも多いため、本を読んでいると自然と考え方もグローバル目線になっていきます(ここでいうグローバルとは、日本人的な発想の外側にいけるという意味です)
情報としてもシンプルに面白く役に立つものも多いので、時間がある大学生はどんどん本を読むことをおすすめします。
合わせて読みたい
シュガーマンのマーケティング30の法則
まずはこちらの本から。お客さんがモノを購入する際の心理のメカニズムに特化して、購入を促す心理的トリガーなどについて説明している本です。
本のタイトルをみてみるとマーケティングの本なのかなと思いますが、実際に読んでみると営業の心理学的な面も非常に大きい本でした。
そもそもマーケティングと営業は切っても切り離せない関係です。集客(マーケティング)から販売(営業)までの一連の流れに役に立つ内容となってます。
中身をみていくと
「商品の欠点は最初に提示する」「複雑な提案でお客さんを混乱させるよりも、シンプルでわかりやすい提案にする」「お客さんとできるだけ商品を持ってからのストーリーを共有する」「人々は感覚で商品を選び、理屈で納得する」
などについてお話してました。ここまで来るともはや心理学ですね。
ただ最後に注意書きとして、どんなテクニックを使う前にまずは人として誠実であること。信頼される人であること。そもそもテクニックは多用しないこと。というようなことが書かれていました。
あくまでも知識の引き出しとして持っておいて、適切な場面で活用できるといいですね。
沈黙のウェブマーケティング
こちらは最近の日本の本。SEOやウェブマーケティングの基本的な考え方が物語形式でわかりやすく学べます。
徹底的に読みやすさを重視した本なのでウェブマーケティングを全く触ったことのない初心者でもサクサク読めるでしょう。
話の雰囲気もとってもイマドキな内容。
ウェブマーケティングツールやSEOに関するテクニカルな話から、ウェブライティングやコンテンツマーケティング、SNS戦略まで。この本を読めばウェブマーケティングの基本的な思考方法が一通り学べます。
読んでの感想として、この本も突き詰めると心理学的な話と密接な関係があるということです。
商品を売るためのウェブデザインは「カッコよさ」ではなく「わかりやすさ」「安心感」が重要であること。ウェブライティングでは主語は「自分」ではなく「あなた」であること。SNS戦略は「対話」が重要であること。などなど
マーケティングって一種の心理学なんだなとこの本でも改めて思いました。特にスモールビジネスではロジックよりも感情が成否を分けることも多いでしょう。
SWOT分析や3C分析などのザ・マーケティング的なフレームワーク思考はスモールビジネスの場ではあまり役に立たないという説もあります。規模の大きさによって適切なアプローチ方法は千差万別です。
そんなこんなでウェブマーケティングだけじゃなく心理学に興味がある方にも面白い本だと思います。
人生の勝算
こちらは日本の若き実業家である前田裕二さんの本です。SHOWROOM株式会社の創設者の方です。
前田裕二さんといえば「メモの魔力」などでも有名です。
「人生の勝算」ではそんな彼の幼少期の原体験から会社員時代、起業後の苦難などの生き様について書かれています。
何に取り組むにしても「人から好かれること」「自分の軸を持つこと」の大切さなどを説いてます。
突然ですが皆さんは人は「平等」だと思いますか?
いつか私の昔のボスが「人は平等じゃない」と口にしてて憤りを感じたことがあります。確かに環境は人によってさまざまですが、どんな人でも天から授けられた大切な存在だし、等しく幸せになる権利があると僕は思うからです。
前田さんは両親を失っており、幼いころから自分の力ではどうにもできない困難に向き合う状況でした。そんな彼が作ろうとしているのが「例えどんな逆境においても、努力次第で誰しもが高みを目指せる世界」です。
彼の生き様は希望を失いかけたたくさんの人に光を与えることでしょう。また前田さんは何を原動力にここまで来れたのか、その詳しい泥臭いエピソードも赤裸々に書かれています。
将来何かに挑戦しようとしている人におすすめの一冊です。
バビロンの大富豪
この本はかつて最も裕福だった古代都市バビロンを舞台にお金にまつわる普遍的なルールが書かれています。
約100年ほど前にアメリカで書かれた本なので、やや読むのが難しい部分もあり中級者向けです。
中身としては「給料の10%は何があっても必ず貯蓄すること」「投資をして複利を得ること」「目の前の大金よりも、お金を得るための知恵を持つこと」「明確な目標を人生に持つこと」などなどが書かれています。
読んでいてどこかで聞いたことあるな…という話も多かったです。それだけ普遍的な話をしている、もしくはこの本に影響されて発信をしている人が世界にたくさんいる証拠でしょう。
時代によって廃れることの無い内容の本なので、お金と上手く付き合えるようになりたい、お金の勉強がしたいという人には大変おすすめです。
ビジョナリーカンパニーZERO
この本は「ビジョナリーカンパニー」シリーズの中で、特にスタートアップ企業の成長メカニズムについて研究された内容の本となっています。
ビジョナリーカンパニーは偉大な企業のその成り立ちは他社との違いを徹底的に比較したシリーズ作品で、特に「ビジョナリーカンパニー 時代を超える生存の法則」が一番広く読まれています。
「時代を超えた生存の法則」は大企業がどのように100年単位で組織として継続的に成長できているのかという内容の本ですが
こちらの「ビジョナリーカンパニーZERO」は偉大な企業はゼロからどのように生まれるかにフォーカスしています。
将来起業とかを目指すのであれば大変おすすめな本です。
基本的にビジョナリーカンパニーは「大胆なビジョン」「リーダーシップ」「支える人材」「戦略・アイデアの創造性」などの観点から企業を語ることが多いです。
本作品ではそれらのポイントに加え「どう人生を生きるか」「ワッフルにはバターを載せる」「価値観」などの人間のより深い部分にまで考えさせられます。
理念だけでなく具体的な数値目標もないと組織は迷走してしまいます。そのためビジョンをよりフレームワーク思考で細かく分けて、実際の企業の例などを見つつ検証していく内容になってます。
おわりに
いかがだったでしょうか。今回の記事は私の備忘録的な面が大きかったですが、もし面白そうと感じるものがあればぜひ手に取って読んでみてください。
以前書いた他の本のレビュー記事もこちらに掲載しておきます。
合わせて読みたい
それではここまで読んで下さりどうもありがとうございました。