こんにちは。今回の記事ではシンガポールでの住宅事情についてお話します。
・これからシンガポールに渡航するけど、物件探しのやり方がわからない
・大学生でシンガポールに海外インターンしたい。その前にシンガポールの住宅事情(家賃や特徴)がどんな感じか知りたい
こんな人におすすめです
ちなみに私は
・カナダでシェアハウス生活してたので物件探しの経験は有り(後述しますがこれがかえって仇となりました)
・学生インターンでシンガポールに短期滞在
こんな感じです
HDB?コンドミニアム?それぞれの違いとメリット、注意点は?
シンガポールはご存知の通り国土が小さいです。そして国土の8割ほどを国が所有しているようです。
そのため土地を買ったり一軒家に住んだりというケースはシンガポール人ですら稀な話。シンガポールに住むほとんどの方は日本でいうマンション暮らしになります。
マンションにも2種類あります。HDBといわれる公営住宅と、コンドミニアムというちょっと(かなり?)高級な民間のマンションです。
それぞれに特徴や注意点があります。
HDBのメリットと注意点
HDBのメリット
- 安い
- 現地の人と同じような生活ができる
- なんだかんだ便利
こんなところでしょうか。家賃は安いといっても不動産価格がバカ高いシンガポール。僕は間借りで一部屋だけ借りて住んでますが、それでも月10万ほどかかってます。
ちなみにHDBの相場は月7万~11万円くらい。後述するコンドはさらに高いので、学生がシンガポールに滞在するなら実質HDB一択でしょう。
また、一人暮らしよりも間借りが一般的です。間借りだと大体の物件が家具付きなのも良い。
現地の人の生活が味わえるのもメリットでしょう。そもそもシンガポール人は8割がHDBに住んでいます。シンガポールでもコンドミニアムは駐在員などの外国人が住むものというイメージが強いみたいです。
近所のスーパーは現地の人で溢れています。英語が話せず中国語オンリーの人も意外といるのが少し生活をする上で厄介なこともありますがw
なんだかんだ便利なのもいいでしょう。というのも、HDBは連なって建設されて(日本でいう団地みたいな感じです)その中に食堂やクリーニング、学校などの生活に必要なものが一式揃うように設計されているからです。
では次に注意点
HDBの注意点
- 日本人などの外国人が購入することは不可(賃貸なら可)
- 原則最低6カ月以上の居住が義務
- ダウンタウンから遠い場合が多い
みていきましょう
まず購入不可な件について。基本HDBはシンガポールに永住権を持ってたり、シンガポール人しか買えません。ただ賃貸なら大丈夫なので日本に帰る予定のある人なら大丈夫だとは思います。
次に最低6カ月住む必要があることについて。これは結構ワーホリで来る学生にとっては痛手でしょう。なぜならシンガポールのワーホリビザは原則6カ月までだからです。そのため、期間フルに使ってなんとか住めるという感じになります。
とはいえ、これはあくまでも原則です。知人の紹介という建前を使うなど、抜け道もあります。だからそこまで気にする必要もありません。
しかし短期滞在だと貸し手がなかなか見つからない、という苦労は覚悟しておくべきでしょう。
ダウンタウンから遠い。これはそのまんまです。僕が住んでいるところはSengkangというダウンタウンから一時間ほどの場所。
HDBの多くはマレーシアとの国境付近みたいな場所にあります(もちろんダウンタウンに近い物件もありますが)。ダウンタウンへの距離はコンドミニアムの方が近いことが多いでしょう。
続いてコンドミニアムについて
コンドミニアムのメリットと注意点
コンドのメリット
- セキュリティ対策が万全
- ジムやプールがついていることも
- ダウンタウンへ近い物件が多い
- 日本人でも購入可
- 最低限住まないといけない期間みたいな法律が無い
解説していきます。
まずガードマンなどがついているのがコンドミニアムの特徴。都心のタワマンみたいなイメージでしょうか。ジムやプールが併設されているのもいいですよね。
一言でまとめると、とにかく設備が充実してるんです。
オーチャードやサマセットなどのダウンタウン付近の高級エリアに多いのも特徴。日本人でも駐在員としてシンガポールに来る方はコンドミニアムでの滞在が多いようです。
また、もっと長く住んでシンガポールで自分のビジネスをやりたいという人にとっては買える権利があるのも魅力的では。やはり賃貸だとお金がただ消えていくという感じがしますもんね。また日本人が投資目的で購入することもできます。特に不動産価格が上り坂のシンガポールでの不動産は魅力的だと思います。
最低限の住居期間の設定が無いのもありがたいです。ビザの関係でどうしても長く住めないこともありますもんね。民間なのでHDBよりも入居条件が緩いです。
その一方で注意点はこんな感じです
コンドの注意点
- 高い
- 高い
- マジ高い
はい。もう少し具体的に話しましょうか。
賃貸なら大体最低でも月20万、40~50万とかが平気でかかるのがコンドのイメージです。
学生がコンドを借りるのは少し非現実的かなという感じです(死ぬ気で安いコンドをさがせば月15万くらいのは見つかると思いますが)
お金に余裕がある人、駐在員の方でしたらコンドを買ってリッチな生活を満喫するのが良いと思います(^^♪
ちなみにシンガポールの生活コストや物価についてまとめた記事はこちらから
実際に僕が家探しした時の話
僕は現在知人の紹介という形でHDBになんとか住めています。そこに至るまでの経緯をお話させていただきます。これからシンガポールに来る学生の方などに参考にしていただけばと思います。
まずシェアハウスとかの物件探しに関しては、僕はカナダである程度探す経験があったので正直自信がありました。カナダは不動産仲介みたいな概念が無く、直接のオーナーさんとの個人的なやり取りのみで家が探せるので本当簡単です。
メールを送っても70%~80%はオーナーさんから返事が返ってくるというのがカナダ(トロント)のイメージです。内見の約束も簡単でした。
そのノリでシンガポールでも家を探そうとしました。
ちなみに使ったサイトはPropertyGuru。シンガポールで一番使われているサイトです。
PropertyGuruの物件ページ内にあるWhatAppのリンクから直接部屋のオーナーさんとやり取りできます。
しかしまず返信率が僕の場合は体感50%くらい。
しかも居住期間を聞かれて、短期滞在なのがわかると大体断られてしまいます。HDBの場合法律も関係してくるので当たり前ではありますが…
しかしお金に余裕なんてない学生の僕がコンドに住むのは無理です。
ってことでダメ元でHDBの物件のオーナーさんにメッセージを送りまくります。
そんなこんなで20件くらい送っても内見の予約が全然取れない。最初の1週間だけホテルで生活をしていたのですが、その契約もまもなく切れるのでかなり焦りました。
(もちろんホテル滞在期間を延ばすことはできますが、シンガポールは宿泊費が本当高い…)
そんなときにたまたまメッセージを送った方で、今日本人の住居者を探しているという方がいました。
お話をしてみると、そのオーナーさんの旦那さんが日本人の方みたいです。そんなつながりで何とか内見に行くことが決定。
そしてその後に旦那さんと日本語でやり取り。
こういうやや複雑なお話は日本語でできると本当安心します。いろいろと融通をきかせてくださって、通常よりは少し割り増しで住むことを認めてくれました。
そんなこんなで今は無事生活できてます。
正直焦りましたが追い込まれると人間、無茶してでも解決するために全力で動くので結局何とかなります(冷汗)。
助けて下さった方には本当感謝です。
けどやはり短期滞在って特有の大変さがありますね。特に土地が限られているシンガポールにおいて住宅事情はカナダよりもよっぽど大変でした。留学がカナダほど盛んでないのも一つの原因でしょう。
僕のこの体験がこれからシンガポールで家探しをしている方の参考になれば幸いです。
ちなみに僕がシンガポールに滞在することになった経緯はこちらから