- 留学エージェントにCo-op留学をすすめられたけど実態は?
- 費用が気になる
- Coop留学に英語力ってどれくらい必要?
- Coop留学のエージェントのおすすめが知りたい
この記事はこんな人におすすめです。
さて、最近多くの留学エージェントがすすめるのがCo-op留学。
英語で専門スキルを学び、最後はカナダでのインターンシップを通じて就職やキャリアの形成を図るという夢のようなプログラムです。
社会人を中心に圧倒的な人気を誇る留学プログラムです。
ただ欠点として新しい制度なので情報が圧倒的に不足しています。
そのため渡航後に理想と現実のギャップに苦しむ学生が多いのも事実。
今回は私の体験談をもとに、Co-op留学の実態や費用、メリットデメリット、どんな人にお勧めかについて解説していきたいと思います。
著者の経歴
- 2021年カナダにCo-op留学、デジタルマーケティング専攻
- カナダでの留学エージェントで勤務経験あり
- 現在はシンガポールで海外インターン中
目次
Co-op(コープ)留学とは
まずはCo-op留学の制度について解説していきます。
Co-op留学は約6カ月~2年の期間で構成されています。
期間はプログラムや学校ごとに異なりますが1年前後が一般的です。
その期間の中でさらに前半と後半で分かれていて、
前半の座学期間では専門分野についての講義を受け、後半のコープタームは学んだ分野に関連する職種でインターンをやります。
座学期間の間はカナダの私立カレッジに入学します。co-opビザの発行のためにはカナダの私立カレッジの入学許可証の提示が必要となります。
カレッジでの授業内容はカスタマーサービス系、ビジネス系、データサイエンス系などさまざま。
ただ一般的に留学生や移民を目指している人の、カナダでのキャリア構築を目的に作られた仕組みなので仕事に直結する内容の講義が多いです。
ちなみに私はデジタルマーケティングを専攻してました。講師陣の方は社会の第一線で活躍しながらその合間に授業をもってくれるという感じでかなりハイレベルな内容でした。日本ではまだ取得機会が限られている情報にも触れられ、授業内容にはかなり満足してます。
カスタマーサービス系も心理学や経済学とも結びついた授業内容で、包括的にホスピタリティ力が身に着く内容となっています。
座学期間が終わるとコープタームというインターン期間に入ります。ここでのインターン先は学校の提携先の企業で働いてもいいし、自分で探してもいいという感じです。
coop(コープ)留学の費用は?奨学金がもらえるって本当!?
でも話聞いてると私立カレッジって授業料高そう…
そんなことないよ。むしろ語学学校や大学に比べると比較的安いのが私立カレッジの特徴なんだ。
さて、ここで一般的にかかるco-op留学の費用についてみていきましょう。
大体一年間のco-op留学だと座学期間は半年くらい。その分の授業料は80万~130万円くらいのレンジになります。
ここで例としてco-op留学で有名なカレッジの授業料をみていきましょう。
Toronto School of Management の場合
Diploma in Business Management Co-op | $13000 |
Diploma in Digital Marketing Specialist Co-op | $11000 |
Diploma in Hospitality and Tourism Management Co-op | $9250 |
Diploma in Data Analytics Co-op | $11500 |
Diploma in Cybersecurity Specialist Co-op | $11500 |
まずはトロントにあるTSoMさんの代表的なコースの料金例を挙げていきました。
これらは授業料から現在TSoMさんが実施している奨学金を差し引いた額です。大体30万円ほどの奨学金が適用されています。
ちなみに奨学金に関してなのですが、現在コロナ後の集客に向けていくつかの私立カレッジは奨学金という名目で一時的な授業料の値下げを行っています。
授与に特別な条件は必要なくTSoMに入学する生徒は全員受け取れるのでご安心してください。
コロナの収束につれて奨学金の支給額は減少することが見込まれています。
TSoMの授業料に関して、詳しくはこちらから
Grey Stone College の場合
DIPLOMA IN INTERNATIONAL BUSINESS MANAGEMENT CO-OP | $10,500 |
DIPLOMA IN DIGITAL MARKETING: WEBSITE MANAGEMENT & DESIGN EVENING CO-OP | $13,500 |
DIPLOMA IN CUSTOMER SERVICE CO-OP | $10,500 |
Grey Stone Collegeさんはバンクーバー、トロント、モントリオールにキャンパスを持つ学校です。
今回はトロント校の人気コースをピックアップしました。バンクーバーやモントリオールも基本的に授業料は同一ですが、キャンパスによるコースの選択肢の幅に若干の違いが見受けられます。
Greystone さんの授業料詳細はこちらから
ILAC International college の場合
Service Excellence for Business Diploma with Co-op (48 Weeks) | $8,400 |
Sales & Marketing Certificate with Co-op (54 Weeks) | $8,400 |
Business Administration Diploma with Co-op (92 Weeks) | $10,500 |
Communication & Service Essentials Diploma with Co-op (60 Weeks) | $9,800 |
ILACさんはトロントとバンクーバーに拠点を持つ私立カレッジです。
ILACさんは語学学校も運営しておりまして、そちらの評価もとても高いです。
上記価格は奨学金適用後の値段です。およそ30万円ほど差し引かれています。
授業料詳細はこちらをご覧ください。
一般的にco-op留学の私立カレッジは大学や公立カレッジに比べて授業料が安いという特徴があります。
そのため費用を抑えたいという方にもco-op留学は結構おすすめの留学システムなんです。
初期費用はいくら必要?
Co-op留学では座学期間中も週20時間までの就労が認められています。
そのため滞在中の費用は渡航後に稼ぐことも十分可能で、必要な初期費用は
授業料約100万+フライト費約10万+保険料約20万+その他雑費20万
トータルで150万円ほどあればギリギリ渡航できます。もちろん多いに越したことはありません。
渡航後はアルバイトをすることをおすすめします。
オンタリオ州の最低賃金は15ドル(2022年3月)
そのため最低賃金で週20時間働くとすると一カ月で1200ドル(約12万円)稼げます。
シェアハウスの家賃が500~700ドルのレンジなので、アルバイトをしていれば何とか生活が回ります。
留学中の節約ノウハウについてはこちらの記事でまとめられています。
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留学の節約術5選!(カナダ)(English & Study Abroad メディア 様)
英語力はどれくらい必要?
学校によってもバラつきはありますが、TOEFLのスコア65点±3点くらいが各学校の入学のボーダーとなってきます。
IELTSだと5.0~5.5くらいが目安です。
ただしこのスコアに到達してなくても、私立カレッジの提携の語学学校に1~2カ月通えば入学要件が満たされる場合がほとんどです。
そのため入学したいと思ったら割とすんなりと入れるでしょう。入るハードルはそんなに高くありません。
ただ僕の経験だと入ってからの苦労がありました。
私はTOEFL70点くらいでしたが、授業内容は聞き取れるもののグループワークやプレゼンテーションに苦戦しました。
スピーキング力が不十分だったのが原因です。
スピーキング力は仕事探しや実際の就業期間にもとても重要なスキルです。
そのためco-op留学に行くのであれば事前にオンライン英会話などを通じて渡航準備を進めるのをおすすめします。
オンライン英会話サービス"ネイティブキャンプ"についてまとめた記事はこちらから
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Co-op留学の注意点
ここまでCo-op留学の特徴をみていきましたが、ここからは失敗しないための注意点をまとめていきます。
Co-op留学の注意点
- コースによってはインターン先を探すのが困難
- 新しい知識・スキルを英語で学ぶことの難しさ
- 周囲のレベル感
まず一番の注意点が、就職先を探す難易度です。
学校のプログラムとはいえ、インターン探しは結構ちゃんとした就活です。
カナダ人や社会人経験があって英語力が堪能な外国人の方とインターンの枠を争います。
希望の職に就くのは難しいし、オフィス職に最終的に就けなかったという話もちらほら聞きます。特にビジネス系のコープは就職のハードルが高いことは留意しておくべきでしょう。
次に英語で新しい知識を学ぶハードルです。特に専門的な話が多い分野だと日本語でも理解するのが難しい内容だったりもします。
英語力はめちゃくちゃつきますが、壁もそれなりにあります。
私は授業で難しいと感じたところは日本語の専門書をアマゾンで購入してフォローアップしたりもしてました。
最後に周囲のレベル感についてです。
日本の留学エージェントは大学生にもco-op留学をすすめてきます。しかし実際に行ってみると他の国の方は社会人経験があったり自分のビジネスを持っている大人の方々が大多数です。
彼らは英語も流暢であることがほとんど。結構ハイレベルな環境になることは覚悟をした方がいいでしょう。
裏を返せばその中で揉まれたらものすごく力になるということでもありますが。
ただ個人的に大学生で海外インターンをしたいなら海外にある日系企業でまずは働いてみることをおすすめします。職歴を重視する海外企業での就労は日系である程度働く経験を積んでからで遅くないのでは、と思ってます。
こちらの記事ではCo-op留学で渡航した方の体験が書かれています。ぜひ参考にしてみてください。
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- 【co-op留学体験談】co-opを終えてのリアルな感想。(HSS型HSPアラサー女の海外生活ブログ 様)
- 2022年版【Co-op留学体験談】失敗?現地就職はできなかったが満足( Journey -SONOKA- 様)
こんな人にco-op留学はおすすめ
- それなりに英語力に自信がある
- 費用を抑えて留学したい
- 海外での就業体験が欲しい
- 成長意欲・向上心が強い
- 目標があった方がモチベーションを維持できる
これらの特徴に当てはまる人にはco-op留学は大変おすすめのプログラムです。
ハードルは高いものがありますが、それに向き合い続けることでとてつもない成長を実現できるでしょう。
一生懸命努力をすれば思わぬところに道が開けるなんてこともあります
こんな人には他の留学方法をおすすめ
一方でこんな人にはco-op留学以外の選択肢をおすすめします。
- 海外生活をのびのびと満喫したい(ワーホリなど)
- 海外インターンに興味がある(日系企業での海外インターンなど)
- 語学学校に通って英語力向上に注力したい
- カナダへの移住を実現したい(公立カレッジへの入学など)
留学は目的によって正解となる行動は千差万別です。あなた自身が最終的にどうなりたいかを意識して選ぶのがいいでしょう。
最後に
いかがだったでしょうか。co-op留学のメリットデメリットについてここまで触れてきました。
もし今留学や進路について悩んでいるなら一度留学エージェントに無料相談してみることをおすすめします。
留学カウンセラーのプロがあなたの夢を親身になって後押ししてくれることでしょう。