こんにちは。今回の記事では僕がシンガポールで生活して肌感覚で感じた、こちらの物価事情をまとめていきます。
そもそもシンガポールは物価が高いとか、ある記事によると世界一の物価とか言われてますが…
僕の体験からするとそれは絶対に過大評価です。
どういうことなのかみていきましょう。
著者の経歴
- イギリスに短期滞在経験あり
- カナダに8カ月間滞在
- 現在シンガポールに滞在中
シンガポールのビッグマック価格
まずは物価や生活水準を語る際の定番であるビッグマック指数からみていきます
みなさんおなじみのマクドナルド。世界中にあります。特にビッグマックは使われる具材などが国によって変わらないため、ビッグマックの価格をみるとその国の経済水準が大雑把にわかると言われてます。
(これは2022年4月時点のデータです。円安が進行中の現在ならさらに2割ほど値上がりしていると思われます)
さて、みていくと一位がスイスでビッグマック一個約800円。ぶっちぎり。アメリカも3位で669円。かなり高い。
シンガポールは503円で15位。
ちなみに過去に私が滞在したカナダが613円で7位、イギリスが555円で11位、日本は390円です。
シンガポールはアジアでは中東諸国と並びトップ水準の物価といえるでしょう。
その一方で北米や欧州の国と比較したらシンガポールのビッグマックの価格は安そうです。
(日本は中国と韓国に最近抜かれましたが、アジアの中ではまあまあな順位といったところでしょうか。一応G7なのでこれだと物寂しい感じもしますが…)
シンガポールの住宅価格
世界の不動産ランキングについて個人的に調べてみました。
記事の内容はこちらから。こちらの記事はトロントで一番有名な現地メディアが発信しているものです。
これを見ると、平方メートルあたりの家を建てる費用ランキングが都市ごとの形で載ってます。早速ランキングを見ていきます。
- 香港
- ロンドン
- 東京
- ニューヨーク
- シンガポール
- サンフランシスコ
- シアトル
- トロント
- バンクーバー
- ダブリン
だいたいこんな感じです。不動産価格には諸説ありますが、このランキングは個人的にかなり納得しました。
香港が一位なんですね!シンガポールは世界第五位。
東京が世界第三位と健闘しているのが意外でした。ここで頑張る必要性は全くないですが。
トロントやバンクーバーといったカナダの都市もランクイン。肌感覚ではバンクーバーの方がトロントよりも住宅価格高い気もしますが、誤差の範囲ということで。
ちなにみ私がカナダでシェアハウスをしてた時の家賃の相場は大体月6万円といったところ。シンガポールはシェアハウスでも家賃月8万円くらいが相場というイメージです。
やはり限られた国土が理由でシンガポールの家賃は高いです。
また、コンドミニアムに住もうとすると家賃は青天井です。この辺がシンガポールの生活コストが高いと言われる理由でしょう。
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シンガポールの外食価格
外食といってもシンガポールにはざっくりと分類すると二種類の形態のお店があります。
一個目はホーカーやフードコートといった、いわゆる屋台のお店です。二個目は一般的なレストランタイプ。
先日こんなツイートをしました。
これが1.2ドルで食べれるシンガポール
— Tatsuya@シンガポール🇸🇬 (@Blueeenglish) June 20, 2022
もう自炊しなくなりそうw pic.twitter.com/PSFDhe85vE
今日もシンガポールご飯
— Tatsuya@シンガポール🇸🇬 (@Blueeenglish) June 21, 2022
2.9ドルのカレー pic.twitter.com/0cNrKqdyUc
ご覧になってわかる通り、シンガポールの屋台ご飯、めちゃくちゃ安いです。ここらへんの設定価格は日本よりも安いでしょう。
一方でレストランはそれなりにします。大体一回のご飯、ランチでも1500~2000円くらいはかかります。
アルコール飲料は高価格で設定されてます。一杯800円くらいします。
とはいえ、北米のようなチップ文化もなく、消費税も10%に満たないです(私が以前いたカナダのオンタリオ州は13%)
シンガポールのレストラン価格は日本よりは高いけれど、北米に比べると安い。こんなイメージです。
それに屋台が安いのが大きい。シンガポールに住んでたら自炊しなくなります。マンションの下に屋台がくっついているのが一般的な家の設計です。そのため低価格で気軽に外食できます。
屋台を含めるとシンガポールの一回あたりの外食費は日本より安いです。
それから蛇足ですがシンガポールのご飯、めちゃくちゃ美味しいです。
ここは文句なしに世界トップレベルでしょう。欧米よりも明らかに上です。
シンガポールの交通費
シンガポールにはMRTという公共交通機関があります。これに乗ればシンガポールの国内のほとんどの場所に行けます。
一時間乗っても2ドルくらいしかとられないため、結構安く感じます。
日本だと鉄道会社を変える乗り換えは新たな初乗り料金がかかってしまいます。そのため都内の移動でも300~400円くらいかかるのが一般的。
シンガポールは一つの会社がやっているため、100円~200円でほとんどの場所に行けます。
以前いたカナダと比較すると、トロントは交通機関の初乗り料金が約300円。ダントツで高いです。月の交通費も約13000円のマンスリーパスをカナダでは使ってました。
シンガポールなら月の交通費はせいぜい8000円くらいでしょう。日本よりも安い交通費でいろいろな場所に行けます。
シンガポールの美容院価格
シンガポールで個人的に一番高いと感じたのが美容院です。
日系の美容院で切ろうとするとメンズカットですら、6000円~10000円が一般的な相場らしいです。
ちなみに日本にいたときは3000円くらいのメンズカットの美容院を利用してました。カナダでは5000円くらいかかってました。
シンガポールの美容院価格高すぎる…
その他消費財
スーパーとかドラッグストアの価格感を最後に書いていきます。
大体日本の1.1倍の値段で売られているものが多いという印象です。ものによっては1.5倍くらいするものもあります。ちなみにカナダはすべての商品が日本の約2倍くらいでした。アメリカは日本の約3倍と言われてます。
そのため世界的にみるとそこまで高いとはいえないでしょう。
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まとめ
結論を出します。
シンガポールの生活費はアジアの中ではナンバーワンです。
一方、アメリカやカナダ、ヨーロッパ諸国と比較するとまだまだ。高めの不動産価格を差し引いてもこんなところでしょう。
そもそも国の物価は、その国の周辺国の経済水準に大きな影響を受けるのかもしれません。
カナダとかはアメリカに連動して物価が勝手に上がるイメージがありますし、ヨーロッパ諸国も北欧や西欧エリアはその地域が一体となって経済圏を作っています。
シンガポールは東南アジアという地域の中では群を抜いています。その一方で孤軍奮闘感も強いです。
まず大前提として、物価水準は北米>欧州>アジアという図式があり
アジアの中で物価最強の国。それがシンガポールなのです。
北米>シンガポール≧ヨーロッパ諸国の平均>アジアの平均
こんなところでしょう
他の東南アジア諸国の経済が潤ったときに初めて、シンガポールは物価で北米に肩を並べると思います!